先週とこの週末、2回にわたり、出産を予定しているバースセンター(病院の中にあるので厳密には違いますが、日本で言う助産院的な場所)が主催する、Childbirth Education(両親学級)に参加してきました。
場所は、Burienにある、Highline Medical Centerです。
6時間×2回のコースだったので、Edはブルーになってましたが、出産はカップルで対応するものですからね、ちゃんと参加してもらいました。私自身も、実質5時間、英語で講義を受けるのは久しぶりすぎて、集中力を総動員する羽目になりましたが。
バースセンター主催なので、施設見学も含まれており、ようやく、自分が出産する部屋などを見ることができて、良かったです。
このときの話で面白かったのが、ここ、ハイラインではPlanetree Philosophy(プレインツリー哲学)を取り入れているということ。その理念は3つ、Personalize(個人の意思を反映したオーダーメイド), Humanize(人間らしくする), Demystify(分かりやすく説明する)、です。
プレインツリー哲学とは、PlaintreeというアメリカのNPO組織(
http://www.planetree.org/index.html)が提唱している、患者参加型病院モデルのことで、人が助け合いながら、人による暖かいケアによって、病気は治癒するという考え方が根本にあります。医療器具や医療技術も必要だけど、それ以上に、患者やその家族が、落ち着いて、心安らかに治療ができる空間や手助けが必要、ということでしょうか。
アメリカの病院は、基本的に、ホテルのよう、患者はお客様、というのがデフォルトなのかと思っていたので、そのようなNPO組織が存在していることも少し意外でした。
1978年に、あまりに無機質で冷たい病院で、患者を置き去りにしかたのような治療にうんざりした、Angelica Thieriotという患者さんが、 このプレインツリーというモデルを作り上げたそうで、そんなに遠い昔(私が産まれた後です!)ではないのだということにビックリしました。