もう1冊、擬音語が優れていて、私と娘が大好きな絵本が、こちら。
三宮麻由子さんの「おいしいおと」です。
ごはんを食べる、というだけのストーリーなのですが、こんなにワクワクするのは、ほんわりした綺麗なイラストもありますが、それ以上に、作者の音に対する感性が、前面に表れているからかも。
ホウレンソウのお浸しを食べる音を、「ズックズックズックズックズ」と表現するなんて、最初に目にしたときは、酷く衝撃を受けました。娘には、凄く面白い音のように感じるようで、すぐに真似をします。
正直、この本は、読むのが、凄く難しい!
幸い、我がプレイグループには、読み聞かせのプロのYNちゃんがいるので、お願いして、1度、プレイデートの時に読んでもらいました。その後は、YNちゃんの読み方を思い出しながら、だいぶ、上手に読めるようになってきました。
作者の三宮さんは、4歳で失明しているそうです。それまで見えていたものが、突然、断ち切られたため、音を聞いて世界を把握するのは、とても大変なことだと思います。その過程で研ぎ澄まされていった感性が、こういう美しい世界を創り出しているのでしょう。
この絵本に衝撃を受けて、思わず、三宮さんのエッセイを取り寄せました。
音に頼るしかなくなった彼女が、鳥と出会い、世界を体感していく過程が、美しい文章で表現されています。小さなときからお転婆だったという三宮さんの、明るく、積極的な姿勢に、心が洗われる気がしました。お勧めです。
最近、もう1冊、三宮さんの
そうっとそうっとさわってみたのという絵本を、借りることができました。こちらも、娘の食いつきが凄い。
シロツメクサ、アカツメクサ、カラスのエンドウ、タンポポを、触ってどう感じたか、が表現されている絵本です。
KOKOの散歩に行くとき、毎日、アパート敷地内にあるトレイルを歩くのですが、何かを見つけては、そうっと触る自分の姿と重ねたのでしょうか。
何かよく分からないものを、恐る恐る触って、「あっ!」と思う瞬間が、よく表現されています。
散歩コースで、理由は不明ですが、何本か、娘が気に入っている木があり、必ず、「こんちわー!」「バイバーイ!」と挨拶をするのですが、この絵本を読んだ日に、そうっと木の肌に触っていたのが、印象的でした。
この2冊の絵本、どちらも、初出が、
ちいさなかがくのともっていう月刊誌です。他にも、持っている絵本の中に、この雑誌が初出っていうのを見つけて、この雑誌、私の好みに合うのかも?って思いました。