昨日からの続きです。
Theo Chocolateの工場見学ツアーは、講義から始まりました。
まず、教室のような部屋に集められて、Theoの名前の由来から始まります。Theoは、Theobroma、カカオの木の学名からつけられているそうです。ちなみに、このTheobroma、神様の食べ物という意味があるそうです。それにしても、参加者の何人かが、Theoの由来知ってる?っていうケイトの問いに即答したのに驚きました。皆さん、チョコレートおたく!?それともTheoの熱烈ファン!?
貴重な食料でありお金でもあったカカオ豆とチョコレートの歴史を聞いた後、チョコレートの作り方を教えてもらいました。Theoが、他にいくつもあるチョコレートメーカーと違うということの説明が、面白い。
Theoは、Chocolate Makerだけど、他のメーカーは、
Chocolate Melter(チョコレートの溶かし屋)だというのです。
昨日も書いたとおり、Theoは、アメリカで唯一、自分達で選んだオーガニックカカオ豆を輸入して、豆からチョコレートを作っていますが、他のメーカーは、ヨーロッパで作られたチョコレートの塊を輸入して、溶かして、それをベースにチョコレートを作っているんだそうです。
←これが、カカオ豆の殻です。大きいです。この中に、白い実に包まれたカカオ豆がいくつも入っているそうです。
そして、その白い実を、なんと、
発酵させ、乾燥させた後、アメリカに輸入するということです。つまり、チョコレートって、
発酵食品なんですよ!!
チョコレート好きを公言しておきながら、そんな基本的なことすら知らなくて、ビックリでした。
そして、お待ちかねのチョコレートテイスティングです。
まず、single originのチョコレート(1つの産地のカカオ豆だけを使ったもの)から試します。私達が試したのは、西インド諸島にあるドミニカ共和国のものと、東アフリカのインド洋にあるマダガスカル共和国のもの。口の中で溶かすように味わってくださいと言われ、皆、神妙な顔で味わいます。
で、これが、全然、味が違うんです。私は、マダガスカルの方が、酸味があると思いました。酸味っていうとちょっと違うかなぁと思っていたら、他の方が、これ、シトラスの風味がするわ、と仰って、なるほど、シトラスか、と納得。マダガスカルの土地は、鉄分が多く、カカオ豆の味にも影響を及ぼすそうです。他にもいくつか試し、工場へ移動。
週末なので、工場は稼動していなかったのですが、不思議な香りがしました。カカオ豆自体は苦いせいか、工場自体はそんなに甘い香りじゃないのね、というのが、ちょっと意外でした。
そして、工場は、至ってシンプルというか、ある意味殺風景とも言える景色でした。Theo自体が、2006年にオープンしたばかりの若い会社だそうで、置いてある機械も、ほとんどが中古品だというのも、面白いです。上の写真は、カカオ豆をローストする機械。1930年にドイツで作られたものだそうです。でも、見た目がレトロで、いい感じです。
ここで、ローストしたカカオ豆を砕いたものを頂きました。→nibsと呼ばれるものです。これを混ぜたチョコレートも売ってますし、nibsだけでも売ってます。抗酸化に優れた健康食品だそうですよ!そのままだと、結構苦いですが、私は好きでした。
左の写真は、最後に、チョコレートをバーの形に成形するエリアです。
実験室みたいですね。
そして、右の写真が、チョコレートの型です。見たことのある形です。凄くシンプルにつくってるんだなーというのが、感想です。
そうそう、ホワイトチョコレートって、私は得意じゃないのですが、理由が分かりました。ホワイトチョコレートは、カカオバターに乳製品を混ぜてつくられたものだそうなんです。つまり、カカオ成分が入っていないということだったのです!
それから、講義で聞いたのですが、工場は、1905年に建てられたそうです。100年以上前です。アメリカで、100年以上前の建物って貴重ですよね。大事に使っているんだなあって思いました。
色々な事を学べた一日でした!自分の口に入るものがどのように作られているのかが分かるって、安心です。ぜひ、機会がありましたら、参加してみてください。
長文を読んで頂いて感謝です。
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私もチョコ大好きで会社のデスクには必ずダースを常備してました。
でも海外(日本じゃないの意味です)チョコって意外と酸味が強くて苦手だったので、こちらに来てからもあまり期待してなくてMoonstruckみたいに絶対美味しいってわかっているところ以外では買ったことがないんです。
そんなわけでTheoのチョコも食べたことがないんですが、酸味の具合はどうでしょうか?