ブラックコーヒーが大好きなので、数多くあるシアトルのカフェで、好みのコーヒーを探すというのは、本当に楽しいです。

インドネシアに赴任したばかりの友人と、一か月くらい前にチャットをしていたときも、シアトルとインドネシアのコーヒーの話題になったのですが、「インドネシアにはルワク・コーヒーっていう世界最高級コーヒーがあるらしいんだけど、知ってる？」と聞かれました。

インドネシアは、スマトラコーヒーなどが有名ですが、ルワク・コーヒーというのは聞いたことがありません。
友人曰く、「ジャコウネコの糞からとるコーヒー豆らしいんだけど」
ひえぇ！糞ですか！？

なんでも、インドネシアにいるジャコウネコは凄くグルメだそうで、十分に熟した、一番美味しそうなコーヒーの実しか食べないそうです。ジャコウネコに食べられた実に含まれるコーヒー豆のうち、未消化となったものは糞として出てくるわけですが、そのコーヒー豆は、ジャコウネコの体内で消化酵素と反応し、風味や香りがよくなっているということです。
聞いただけでも、ある意味希少だということは十分に分かるのですが、これは、人によっては受け付けないでしょうね・・・

しかし、コーヒー好きとしては試してみたくてたまりません。意外と美味しかったと報告してくれた友人に、私も飲んでみたい～！とお願いして、早速、送ってもらうことになりました。

友人は、すぐにエクスプレスで送ってくれたそうなんですが、待てど暮らせど届きません。やっぱりインドネシアからだとチェックも厳しいんだろうか・・・と思っていたところ、2週間後にようやく届きました。
が、バッチリ封筒を切り裂いて中身を確認されています（笑）
私、アメリカにはかなりの数の船便・航空便荷物を過去に送っていますが、開けられないように注意して送るので、引越し荷物も含めて、一度も開けられたことがないので、初経験です。

そして、待ちに待ったルワクコーヒーは、こちらです→
ルワクコーヒーを一部だけ使ったブレンドもあるようですが、これは、100％です。お値段は、43,000ルピアとのこと。インドネシアのインフレは凄いですね・・・日本円換算で400円くらいだそうです。しかし、これは、コーヒーカップ約2杯分なので、インドネシアの物価（お給料は日本の半分←間違えました、10分の1くらいだそうです）を考えると、確かに超高級品。

調べたら、東京では、ザ・リッツ・カールトンのラウンジで飲めるそうですよ！そのお値段、なんと、6,050円！！
restaurant.ikyu.com/rsMain/rsRstMenu.asp
コーヒー豆自体ももっと高級でしょうし、場所代、サービス料も含まれてはいるのでしょうが、コーヒーに6,050円は、さすがに出せないかも・・・
友人に大感謝です。

ようやく風邪の症状が治まってきたので、ついに飲むことにしたのですが、一応、Edにも、飲む？と聞いたら、予想通り、「猫の糞は飲みたくない・・・」とのことだったので、一人で楽しませて頂くことにしました♪
コーヒーの粉は、細かいです。香りは・・・チョコレートのような香り。
なかなか良い香りです。

そうそう、このルワク・コーヒー、「かもめ食堂」という映画に使われていたそうです。コーヒーを淹れるシーンは憶えているのですが、ルワク・コーヒーだったなんて全く憶えてない私・・・
映画を真似して、真ん中に窪みをつけて、お湯を注いでみました。

コーヒーを味わうためには、フレンチ・プレスで飲むのが一番よいのですが、うちは、見た目が好きで、ケメックスを使っています。使い捨てでないフィルターもあると聞いたのですが、まだ見つけていないので、紙フィルターですが・・・

チョコレートの香りのしたコーヒーが、お湯を注いだ瞬間、ふわん、と、お花の香りに変わりました！お花の香りがするコーヒー（スターバックスのエチオピア・シダモなど）が一番好きなので、期待大です。
色は、中煎りですが、かなり深い色合いです。

うちで一番高級なアラビア社のブラックパラティッシのカップで頂きます！お供には、くるみさんのガラス皿にチョコレート♪

そして、お味の方は・・・あれ？かなりクセのある味を想定していたのですが、意外と飲みやすい、柔らかな味わいです。

深煎りコーヒーのどっしりしたコクはありませんが、適度にコクもあります。特徴的だったのが、苦みをしっかりと感じられるところ。飲んだ後、舌の奥の方から喉にかけて、苦みの余韻がしばらく残ります。

チョコレートと良く合い、なかなか美味でございました。

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