昨日のメイン目的は、窪田ガーデンに行ってみることでした。丸太商店でランチを入手した私達は、すぐに窪田ガーデンへ。
ハイウェイを走っている際、何度か「Kubota Garden」というサインを見て、日本庭園か何かかなぁとずっと気になっており、ようやく実現することができました。
HPを見ると、なんと、私が生まれる前から存在するお庭のようです。
高知出身の窪田Fujitaroさんが、独学で造園業を営み、日本庭園の雰囲気を盛り込んだこのお庭を造り上げたようです。
また、行ったことはないですが、シアトル大学の日本庭園もこの窪田さんの作だとか。
最初の庭園ができた後、第二次世界大戦が勃発。
窪田一家も、日本人であることからアイダホの強制収容所に4年間収容され、お庭も放置されてしまいます。
ですが、収容所から解放された後、窪田さんは、息子さん達と造園業を再開し、現在の敷地の広さ(20エーカー=24,480坪!広大です!)にまでお庭を広げていったようです。
窪田さんは1973年に亡くなり、1981年には、20エーカーの敷地に目をつけたディベロッパーが、コンドミニアムを建設しようとしましたが、多くの人の働きかけで、シアトル市の歴史的建造物と認定され、それ以降、市の管轄下に置かれているようです。
窪田ガーデンは、無料で公開されています(日中のみ)。駐車場も無料です。
お庭の入口に、セルフガイドツアー用のパンフレットが置いてあったので、それを取ってお庭に入ります。
残念ながら、めちゃくちゃ寒かったので、公園内でのランチは諦めましたが、石のベンチが置いてあったり、芝生のエリアがあったり、暖かければピクニックなどもできそうです。
とにかく広くて、様々な植物が植わっていま
す。仕事で、公園業者の方にインタビューをしたことがあるのですが、広大な公園の管理は、知識と経験がないと難しいと聞いたことがあります。シアトルは緑の多い都市ですが、それでも、これだけの広さを窪田一家が単独で維持してきたのは凄いと尊敬の念を抱きました。
大部分を歩き回った後、アメリカ人女性1組と出会いましたが、それ以外は全く誰もいなくて、しんしんと冷える静寂の中、日本を思い出させる空間を散歩するのは、なかなか得難い体験でした。それに、やっぱり苔むした
木などは日本っぽくて嬉しくなってしまいます。
もちろん、ここは、Japanese-American Gardenと銘打たれているので、日本の有名な庭園などと比べると、洗練さなどには欠けるのかもしれないですが、在住者としては、憩いの場として何度も訪れたくなるような雰囲気があるなあと思いました。季節によっては多くの人が来るのかもしれませんが、ゆったりした時間を持てる素敵な空間です。
また、暖かくなった頃に訪ねてみようと思いました。
ただ、車上荒らしが多く起こっているようなので(注意書きあり)、駐車場利用の際にはお気を付けください。
良かったら、押して頂けると嬉しいです。
にほんブログ村PR