私の将来の夢は、晴耕雨読なんです。
何年か前まで、キャリアウーマンとしてバリバリ仕事をしていく人生を想定していましたが、アメリカ移住が視野に入ってきた頃から、いつか晴耕雨読の生活ができるといいなあと思うようになりました。
とはいえ、今まで一度も農業をしたことはないですし、家庭菜園さえうまくいった試しがなく(大抵枯らせてしまう・・・)、田舎に住んだことすらありません。
なので、当面の目標は、①色々手作りしてみる、②日本で出会ったバルコニーガーデンを実現することです。
手作りに関しては、日本で、TOKIOのダッシュ村などのTV番組に影響を受けたというミーハーな面もあるのですが(笑)、とりあえず、アメリカに来たら、納豆とか豆腐とかつくってみたいなあと思っていました。
が、時間はいっぱいあるものの、なかなか手をつけることができず、早2ヶ月。
そんなときに、クリスマスに、お義母さんとお義父さんから、炊飯器をプレゼントされてしまったんですね。炊飯器といっても、日本のようなファンシーなものではなく、cook/warmしかついてない中蓋すらないもの。
私のために選んでくれたプレゼントなので、その心遣いが凄く凄く嬉しかったんですけど、残念ながら、我が家には、日本から連れてきた長谷園さんのご飯炊き専用土鍋「かまどさん」がいるんです・・・(右写真)
ここ数年、かまどさんにぞっこん(火加減などをする必要もなく、本当に美味しく炊けるんです)の私は、炊飯器に浮気するつもりはありません。
そのとき、「これって納豆づくりに使えるんじゃない??」とハタと思いついたのでした。
早速、納豆学会のHP(
nattou.com/)で納豆の作り方を確認すると、柔らかく煮た大豆に納豆菌をつけて、納豆菌が繁殖し
やすい
40℃くらいに保温して発酵させると書いてあります。因みに、納豆学会、ハーフ・ギャグらしいですが、納豆好きは必見のサイトです。
一方、炊飯器の保温温度は、どうやら
70℃くらいらしい・・・
これは、考えるまでもなく没アイディア??とガッカリしたのですが、別のサイトでは、納豆菌は100℃くらいじゃ死なないとも書いてあるのです。
うーん、炊飯器で作った人っていないのかなーとググってみたところ(最初からやれ、という感じですね)、いやー、色々試されている方がいるものですね。何人か炊飯器での納豆作りについて書かれている方がいらっしゃいました!
しかも、炊飯器だけでなく、北米だったら、オーブンでできる、とも書いてあります!!
ネット社会万歳、です。
とりあえず、当初の目論見どおり、炊飯器で試してみることにしました。以下、やってみた手順です。
①まず、大豆を洗って、たっぷりの水に浸して1晩程おきます。(右の写真は1晩置いた後)私は、PCCで買ったオーガニック大豆を100g使いました。
②大豆を圧力鍋で煮ます。剥がれた大豆の皮が圧力鍋の蒸気口をふさいでしまうことがあるので、最初に、圧力蓋をかけない状態で、水を多めにして、一旦加熱して、剥がれて浮いてきた大豆の皮を取り除いておきます。沸騰すると灰汁もでてくるので、灰汁も取り除き、圧力蓋をセッティングして煮ます。圧力鍋によって違うかもしれませんが、私は20分煮ました。ただ、もう少し煮れば良かったです。(理由は後述します)普通の鍋だと4~5時間くらいかかるみたいです。
実は、煮るより蒸す方が断然美味しいみたいです。私は圧力鍋をアメリカに来てから買ったのですが、専用の蒸し器を買っていなくて(泣)、蒸すことができなかったので、煮ました。
③大豆を煮ている間に、使う道具(箸やスプーン、大豆を入れる耐熱皿、炊飯器の蓋などなど)を全て熱湯消毒します。雑菌が大敵で、雑菌が繁殖すると異臭が発生したり、とんでもないことになるみたいなので、ここは念入りに。
④煮あがった大豆をざるにあけて水を切り、熱いうちに市販の納豆と混ぜ合わせます。ふやかす前の段階で100gの大豆を茹でましたが、炊飯器に入る耐熱ボウルには半分くらいしか入れられませんでした。ので、結局、50gの大豆しか使わなかったという計算です。
日本で売ってる納豆菌か、市販の納豆数粒を少量のお湯で洗って納豆菌を抽出して使った方が、雑菌が混ざらなくて良いようですが、めんどくさかったので、そのまま納豆を投入する方法を選択しました・・・
なお、大豆が熱いうちに納豆を混ぜるのは、ヒートショックといって、熱くなると発芽するという納豆菌の特性があるからだそうで、大豆が冷めてから混ぜてしまうと、納豆菌が増えず失敗するみたいです。それから、手作り納豆を種にして、さらに納豆をつくるのは、雑菌が入る可能性が高くなるため避けるように書いてあるサイトが多かったです。前にTVで見たときは、手作り納豆を種にどんどんつくっていたと思うんですけど、ダメなんですね・・・
⑤ついに炊飯器にセットです。炊飯器にぬるま湯を入れておき、保温状態にします。納豆菌は空気に触れていないといけないということ、炊飯器の保温温度は高めなので、蓋をしてしまうと熱がこもって温度が高くなってしまうらしいということから、アルミホイルなどの蓋もせず、炊飯器の蓋も少し持ち上がった状態でセットしました。
この状態で、とりあえず12時間過ごしてみました。
⑥12時間後、どうも大豆の表面が乾き始めて色が濃くなっているような。しかも、最初に投入した市販の納豆が明らかにカラカラになっています・・・やっぱり無理なのかな・・・
ただ、混ぜてみると(本当は混ぜない方が良いそうです)、最初の頃より糸を引いているし、中の大豆は煮た直後の色を保っているので、もう少し様子を見ることにしました・・・
⑦さらに3時間、やっぱり表面が乾き始めてしまいます。炊飯器で作った人によると、10数時間で引き上げているようなので、ここで一旦、炊飯器を止めました。色々なサイトの画像を見ると、納豆菌が発酵すると、大豆の表面に白いものがうっすらと浮いているように見えるのですが、どちらかというとスモークしたかのような色味で何か違います(笑)
これは何か違うのではないか、という思いが拭えなかったため、全体を混ぜて、少しだけ器に取り分けて、残りをオーブンで発酵させてみようと思いました。
オーブン版についてはまた明日書きますが、取り分けておいた炊飯器版の納豆を冷蔵庫で2日寝かして熟成させて、今日食べてみました(下の写真)。やっぱり、糸の引きが悪くてあまり粘りがでません。味も匂いもちゃんと納豆なんですが、ただ、ちょっと大豆っぽさが残ってるかな~という感じ。それから、茹であがった直後は、親指と小指で挟んで力を入れると崩れる柔らかさにした筈なのに、冷蔵庫で熟成させたら、なぜか弾力のある固さになってしまっていました。なので、もっともっとぐずぐずになるくらい柔らかくすれば良かった!と思いました。
一応、食べてから2時間くらい経ちましたが、今のところお腹を壊す気配はありません(笑)匂いも穏やかで、雑菌は繁殖しなかった模様です。
それから、発酵中は、結構納豆の匂いが部屋に漂ってきますので、要注意です。うちのEdは、日本食は大抵食べられますが、納豆は食べられないのでちょっと心配していました。が、「いい匂いとは思わないけど、別に嫌ではない」と言っていたので、また試してみようと思います。久しぶりに実験みたいなことをやって楽しかった!
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昨日から納豆を作ってみてはいるのですが、ズボラな私は30分くらいしか普通の鍋で茹でなかったせいか、硬い大豆!って感じで、はや24時間経過してしまいました、、、。トホホ
バイオテクノロジーを勉強して研究室でも働いていたから自分を過剰に信頼して、菌までもが言うことを聞いてくれると思っていた節がありますが、最初からウェブサイトでチェックすれば良かった、、、笑 ありがとうございました(*^o^*)